知っておきたいピナレロサイクリングハック」という題名の通り、複数回に分けてサイクリングライフを充実させるための様々なことを投稿していきます。こちらをご覧いただき少しでも多くの方のサイクリングライフが充実しましたら幸いです。

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第5回「緊急時の対応」について

サイクリング中、特にロードバイクにお乗りの方は走行時間、距離も長く、不運にも事故を起こしてしまう可能性が高くなります。また、事故現場に遭遇することもあります。「自動車の免許証をお持ちでない方」もしくは「免許証を持っていてもあまり運転する機会が無かったという方」で自転車を楽しまれている皆様にはこのような場合の対処について是非知識として備えていただきたいと考えこちらの記事を作成いたしました。

怪我や事故に遭わないことが最も大切なことですが、万が一の際の対応の仕方についてご紹介したいと思います。

■自転車の年間事故率

上記の画像から令和3年度の自転車交通事故発生数をみてみると、約13300人が自転車での事故が発生していることがわかります。残念ながら私の周りでも年に数件そういった嫌な話を耳にすることがあります。

(参照サイト・警視庁 各種交通人身事故発生状況 自転車の交通人身事故発生状況 https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/vta.html

■警察署に訪問してきました

今回、この記事を投稿するにあたり当店のある地域を管轄されている赤坂警察署にて自転車の交通事故に関してお話を聞きに行きました。

赤坂警察、交通課の職員の方にお話をお伺いいたしました。今回こちらから質問させていただいたのは、「自転車での交通事故の際の初期対応について」についてです。

担当の方のお話では、

・事故が発生した時に目立った外傷がなかった時、平気だと思い、その場を立ち去ってしまう方が多い
・その後時間の経過と共に身体や車両の異常に気付く

事故に遭ったその場ではなく、事後報告としてという連絡を受けることが良くあるそうです。この場合、再度事故の発生した場所まで戻り実況見分を行う必要があり、相手方と情報交換をしていない場合はその後の処理や正確な状況の把握が難しくなる場合があるようです。自転車も路上では軽車両の扱いになりますので事故の大小に関わらず、事故が発生したら直ちに警察(110)に連絡をして欲しいとのことでした。

特に都心ではタクシーと自転車の事故が多く発生しているとのことでした。事故が発生したら、必ず警察へ連絡しましょう。

■緊急時の対応

赤坂警察、交通課の職員の方にお話をお伺いしながら事故にあった際に初期対応についてまとめてみました。事故の際には基本的に下記のような工程を行うことをお勧めいたします。状況によっては異なる場合もあるので臨機応変な対応が出来るようにしておくと良いでしょう。

事故といっても、自転車と車や自転車と人だけではなく、自転車同士の事故も起こりうる可能性があります。自転車も車同様に予測運転を行うことが大切になります。

■事故現場に遭遇した際

サイクリング中に事故現場に遭遇した際には、状況の確認を行い、人手が足りていないようであれば、声をかけて、協力をしましょう。何かあった際には、助け合いの心が大切です。

十分に人手がいる場合は、怪我、事故された方の安全を祈って、その場を速やかに立ち去りましょう。人が多すぎても、その他の道路を使用する方の迷惑になってしまいます。

■自転車の保険について

東京都では2019年から自転車損害賠償保険等への加入が義務となっています。他県などでも自転車損害賠償保険等への加入が義務になっている地域が多くなってきています。万が一、加害者になってしまった場合高額な賠償金を支払わなければならないという事案も起きています。自らが起こさなくてもお子様のいる家庭では通学手段として自転車を使用している子どもが事故でも高額な賠償請求が発生する場合もあります。そのためご自身だけではなく、ご家族も自転車保険への加入を話し合ってみてはいかがでしょうか?

詳しくはこちらからご確認ください。

・東京都安全推進部 東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例について

https://www.tomin-anzen.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/kakusyutaisaku/jitensha/seisaku-jyourei/jitensha-jourei/index.html

■更に予防として

ロードバイクはお一人でも楽しめる趣味として親しまれております。長距離をそうは出来ることが魅力ではありますが自宅から離れた場所で事故にあってしまう可能性もあります。山の中などで転倒し、身動きが取れなくなってしまった場合、最悪のケースも考えられます。距離に関わらず、どなたかに行き先を告げて出発する、親戚などに有事の際の対応をお願いする、などの対策も万が一に備えて必要かもしれません。

■最後に

今回は「緊急時の対応」についてご紹介いたしました。サイクリング時に事故に遭った場合は必ず警察に連絡し、対応を行ってもらうようにしましょう。事故にあったとしても焦らず落ち着いて、迅速に対応を行うことが大切になります。事故に遭わないこと、起こさないことはもちろんですが起こした際の対応も覚えていくことが一流のサイクリストとして大切なことになります。

これらのことをより深く知りたいというお客様は、店頭でご質問いただくのはもちろんの事、当店のFacebookなどのSNSで走行会等の情報も発信しているのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

■次回予告

次回は、「夏の暑さ対策」について投稿します。

ピナレロショップ青山

スタッフ山田がご案内しました。