SPDペダルSPD-SLペダルはどちらもシマノ(Shimano)が開発したビンディングペダルですが、主に使われるシーンや設計が異なります。以下に違いを詳しく解説します。


🚴 SPDペダル

(Shimano Pedaling Dynamics)

特徴:

  • 主に マウンテンバイク(MTB)ツーリングクロスバイク 用に設計されています。

  • シューズのソール(靴底)がラバー素材で覆われており、歩行がしやすい

  • クリート(シューズに取り付ける金具)は小型で、シューズの底にほぼ埋まるため 歩きやすい

  • 両面キャッチが多く、どちらの面でもペダルに装着できる。

利点:

  • 歩行時に違和感が少なく、観光やツーリングでの立ち寄りが楽。

  • 泥詰まりに強く、悪天候でも使いやすい。

  • 初心者にも扱いやすく、クリートの着脱が容易。

欠点:

  • 接触面積が小さいため、踏み込む力の伝達効率はSPD-SLより劣る。

  • ロードバイクのような高速走行には不向き。


🚴 SPD-SLペダル

(Shimano Pedaling Dynamics Super Light)

特徴:

  • 主に ロードバイク 用に設計されたペダル。

  • 大型のクリート(シューズに取り付ける金具)が特徴で、接触面積が広い。

  • ペダルの片面のみで固定する設計(片面キャッチ)。

  • クリートがソールの外に出ているため、歩行はしづらい。

利点:

  • 広い接触面積により、ペダリングのパワー伝達効率が高い

  • 長距離走行で疲れにくく、安定した力のかけ方が可能。

  • 高速巡行時のパフォーマンスが優れる。

欠点:

  • クリートが出っ張っているため、歩行が非常に不便。

  • 着脱がSPDに比べて少し難しい。

  • ペダルの片面しか使えないので、慣れが必要。


違いの比較表

SPDペダル SPD-SLペダル
主な用途 MTB、ツーリング、街乗り ロードバイク
クリートのサイズ 小型(ソールに埋まる) 大型(ソールから出っ張る)
歩きやすさ ◎ 非常に歩きやすい ✖ 歩きづらい
接触面積 小さい 大きい
パワー伝達効率 △ やや低い ◎ 高い
泥詰まり耐性 ◎ 強い △ 弱い
キャッチ方法 両面キャッチ 片面キャッチ
着脱の容易さ ◎ 簡単 △ やや難しい

結論:

  • ツーリングや街乗り、MTBライドSPDペダル

  • 高速巡行やレース、長距離ライドSPD-SLペダル