・メーカー訪問

ピナレロだけでなく、カンパニョーロ・フルクラム・フィジーク・エリートを訪問してきました。

各社ともに工場を回るだけだと思っていたのですが、
全社で2時間程度、各企業の経営理念、製品管理、商品コンセプトのプレゼンテーションを受け、
日本のマーケットをいかに大切にしているかがよく分かりました。

それでは、訪問順にレポートしていきます。

1. カンパニョーロ/フルクラム

憧れのブランドですね。昔は車のホイールも製造していたメーカーです。

 ホイールの開発においては、他社製品を含め風洞実験を行い、性能差を数値化しているそうです。
以前のモデルは50mm以上などのハイハイトホイールになると横風に弱く、
決戦ホイールとして使用するだけでロングライドに使用するのを躊躇していましたが、
今では50mmでも横風の影響を感じることなく、普通に使用できるようになったのも技術の進歩だと改めて感じました。

そして、現在フルクラムのイチオシのホイールは「シャーク」です。
グラベル、ロード兼用のホイールで、ロードでもエースホイールとして使えるので、ぜひ試してみてくださいと強烈にプッシュされました。


2. フィジーク

サドル、シューズをメインにプレゼンテーションを受けました。
 
工場見学では、品質管理に力を入れていることを力説していました。

目を引いたのは、実用車用のサドルの種類の豊富さ。

日本のママチャリ文化とは異なり、シティコミュニケーターとしての地位が確立しているヨーロッパでは、ママチャリ本体の価格の半分以上のサドルが普通に売れるとのことです。

たくさんの種類のサドルの金型が並ぶ光景は圧巻です。

サドルはすべてこちらで生産されているようです。
今流行りの3Dサドルの製造工程の撮影と全容は残念ながら見ることができませんでした。
ランチはフィジークの社員食堂でパスタをいただきました^^
3. エリート

ボトル、ボトルケージとローラー台の製造販売を行っています。

バーチャルサイクリングの普及に伴い、機能が格段に向上したローラー。
パワーメーターが内蔵されたモデルに関しては抜き打ち検査ではなく、全台個別にパワーチェックを実施することで、数値に関しては絶対の自信があるとのことです。
ボトルに関しては抜き打ち検査ですが、お湯を入れたり、氷点下まで冷やして漏れがないか検査しています。
ボトルケージについては驚きました。
既にアイデアは出尽くしたかと思っていましたが、いかに使い勝手を良くするかを常に考え、設計しているのかを熱く語ってくれました。
今までデザイン面でしか見てこなかったので、機能紹介をされると目から鱗でした。
最近のフレーム構造と小さいサイズのフレームでも出し入れしやすいよう改良を続けるだけでなく、シューズでお馴染みのBOAを採用することでペットボトルと普通のボトルが併用できるようなケージを開発したりと、進化は止まらないようです。
そして、エリートの建屋は歴史的建造物をリノベーションしており、とても雰囲気があります。
外から見ると煙突が2本高く聳え立っていますが、元々は地場産業の石を加工する施設の跡地だそうです。
興味がある方はぜひ調べてみてください。

ピナレロショップ青山