ピナレロファンの皆さんこんにちは。今回はロードバイクのオーバーホール作業をご紹介いたします。

オーバーホール作業とは?

ロードバイクをできる限り細かな部品まで分解し、徹底的に洗浄、必要箇所にグリス、オイルを与えながら、バイクのコンディションをリセットし、新しい消耗部品で再度組み上げていく作業となります。

おすすめの点検やメンテナンスの周期について

自動車の場合、一般的に2年に1度車検がありますのでその機会に不具合箇所を発見しやすいですが自転車では法律上定期点検の定めがないため、点検の周期が曖昧になりがちです。不具合を感じてから点検修理の相談をいただいたり、多少の問題があっても乗り続けてしまうことが多いかと思います。

当店の推奨するオーバーホールの理想的な周期は、2年もしくは走行距離10000kmに1回です。しかし、使用頻度や乗車環境により車体の消耗具合は十人十色ですので一概には言えないところでもあります。こまかな消耗品は気づかないうちに限界を超えていることが少なくありません。

その消耗具合を確認するための点検作業は最低でも年に1度は実施していただくことをお勧めいたします。当店では、ロードバイクの各部点検作業を2,500円で実施しております。お時間30分ほどで現在の車体のコンディションの確認を行うことが可能です。点検を踏まえて交換が必要な部品などをご案内いたします。また、当店でピナレロをご購入いただいた場合には保証期間内の購入後2年間は無料で点検をいたします。

 

〇代表的な消耗パーツ
・ワイヤー類     (~3000km)
・チェーン      (3000~4000km)
・バーテープ      (年に1回、室内トレーナー使用の場合は半年に1回
・STIブラケットカバー  (年に1回、室内トレーナー使用の場合は半年に1回)
・RDプーリー       (~5000km)
・リム・ディスクブレーキパッド  (3000~4000km)

()←カッコ内の周期は毎週末サイクリングをされる方でパーツが消耗し交換が必要になってくる初期段階を表しています。

△見落としがちな部品一覧
・ヘッドパーツベアリング  
・ボトムブラケット
・スプロケット 
・チェーンリング 
・ブレーキオイル

これらの部品は走行距離で10000kmに一度の頻度で交換を推奨いたします。

また、乗車の頻度が少ない場合でも知らぬ間にパーツは劣化していきます。そうここは湿気の多い国 日本。金属部品の多い自転車は気付かぬうちに錆びてしまっていることが多いです。錆びたパーツは劣化を早め、破断や損傷の原因になり、ほかのパーツも痛めてしまいます。

安全に、そしてバイクの寿命を短くしないためにも2年に1回、もしくは10000kmに一度、オーバーホールすることをお勧めいたします。

 

オーバーホール〜全体的な流れ〜

・期間:1週間~10日前後(※御依頼時の作業状況によりさらにお時間をいただく場合があります)

1.ご来店、車体お預かり

2.パーツ取り外し、状態チェック。

3.消耗品、交換推奨パーツを含めたお見積もり提示、ご相談

4.パーツ洗浄、グリスアップ

5.組み立て作業

6.組立完了次第、納車日ご相談

7.ご納車

 

実際の作業風景

・取り外したパーツ類⇩

分解できる部品はバラバラに分解、そして洗浄していきます。

・フロントディレイラーの裏⇩
後輪から巻き上げた砂埃等が蓄積しています。
・ブレーキレバーとケーブルの接合部 ⇩

ハンドルバーテープの内側に雨水や汗が染み込み錆が発生しておりました。

・ヘッドベアリング⇩
全体的に錆が見られることとベアリングボールに傷がついてしまっておりました。

回転させるとゴリゴリしている為、交換となります。
・リアディレイラーのプーリー⇩
地面から拾い上げたと思われるゴミが絡みついていました。

・左クランク⇩
砂埃やオイル汚れが付着してジャリジャリとしている状態でした。

・リアホイールのフリーハブ⇩
古くなったグリスや、細かい砂埃等がこびりついていました。

・ボトムブラケット⇩
普段見えない部分ですが、たくさんの砂利が付着しており、異音や駆動効率減少の原因となります。

・フォークの内部⇩
汗が入り込み内部で塩化&腐食し、プレッシャーアンカープラグのパーツは固着し固まっています。

・コラムのプレッシャープラグアンカーのパーツ⇩
汗による塩害にて錆びついております。

~洗浄後~

新品同様の仕上がりです✨

オーバーホールの期間は通常1週間~10日前後程お時間を頂戴しております。

(※整備依頼の混雑状況により変化いたします)

業界最高峰の技術と経験を生かした的確な工具、ケミカルを使用し、確実な作業で整備させていただきます。特にピナレロに関しては専門店ということもあり、入庫台数も他所とは比べ物になりません。作業数の多さからくるノウハウを活かして皆様のピナレロ最高のコンディションに整えることをお約束いたします。もちろんピナレロ以外のロードバイクも作業受付可能でございます。

愛車の不調を感じられましたらまずはお気軽にご相談くださいませ。

 

ピナレロショップ青山
メカニック担当 金久保