日本一のサイクルイベント、「Mt.富士ヒルクライム」に参加してきました!

通称「フジヒル」として親しまれるこの大会ですが、日本一の山、富士山を登る!というシンプルなイベントです。23年大会は19回目の開催となります。来年は20回目の節目を迎える記念大会ということになります。

都心からのアクセスもよく例年1万人前後のサイクリストが山梨に集結いたします。

今回のレポートでは、過去6回参加経験のある私福本が参加にあたってのコツなどをご紹介いたしますので、来年以降参加してみたいな、という方の参考になりましたら幸いです。

 

1.まずはお宿探しが大切

富士ヒルクライムは参加受付を含めた1日目のイベントと2日目のレース本番の2日間で開催されます。イベント会場兼スタート地点の富士山北麓公園の陸上競技場には数多くのメーカーが出展をしており、サイクルモードさながらの盛り上がりを見せております。大会本番に向けて、不足アイテムの買い足しを行うもよし、ニューバイク購入の参考に試乗を楽しんでもよし、とこれだけでも参加する価値のある催しです。

そんなメイン会場ですが、周辺道路が狭く、例年多くの参加者で交通渋滞をしてしまいます。

ですので、極力イベント会場に近い宿泊場所を確保するのがスムーズな大会参加に向けての第一歩となります。

富士ヒルクライムの開催日発表は例年年末年始頃となっておりますので、発表されたらすぐにお宿の確保をするのがおすすめです。車を出す必要がなくなりますので時間に追われることなく移動することができます。

私は参加する際には富士急ハイランド近くのホテルを確保しストレスなくフジヒルを楽しんでおります。

 

2.下山用防寒具は多いくらいでちょうど良い

ヒルクライムイベントは標高の高い山岳コースで開催されます。あたりまえですが、頑張って登った分、自力で下山する必要があります。ヒルクライムイベント未経験の方には想像しずらいと思いますが、長い時間下り坂を走ると、体温がみるみるうちに低下していきます。真冬仕様のジャケットやグローブ、シューズカバーを着用されることを強くお勧めいたします。天気がよければ汗ばむ陽気のフジヒルですが、下り坂になると一変して体感温度が下がりますので充分な準備をして臨みましょう。ちなみに用意した防寒着は大会前日に専用のラックに預けることで、ゴール地点の5号目まで運んでくれます。ゴール後は荷物に貼り付けたゼッケン番号を頼りに下山具を受け取ります。

この下山具に、補給食なども忍ばせておくと良いと思います。1時間以上ヒルクライムした身体は想像以上に消耗しております。24キロの下り坂も時間にすると30分近くなりますので、集中力を切らさないためにもゴール後の補給が大事です。

 

3.自転車はとにかく軽く!でも鍵は持っておいた方が正解

ヒルクライムの醍醐味として、バイクの軽量化も楽しみの一つですね。本格的にタイムを狙う方はボトルに入れる水分量まで計算する方もいるほど重さに対してシビアになります。軽い方が楽に登れますからね。

極限まで軽量化したいという気持ちから、パンク修理キットなども下ろして走られる方も多いですが、鍵だけは携帯することをお勧めいたします。とくにお一人で参加される方は受付の時やお手洗いに行かれる際などバイクから目を離すタイミングが多くなります。実際に自転車の盗難はイベント中にも多く発生しておりますので、細心の注意を払って参加しましょう。簡単なものでも効果はありますので、ワイヤーロックなどを携帯されることを強くお勧めいたします。

 

4.荷造りをする際にはチェックリストを作成しましょう

自転車のイベントって、持ち物が多くなりがちですよね。ヘルメット、シューズ、ウエア、ソックス、グローブ、などなど普段自宅から出発するのと勝手が変わってきますのでついつい忘れ物をしがちです。かくゆう私も今回ボトルを忘れてしまい、前日のブース散策中にゲットして難を逃れました。。こうして無限に増えていくボトルをこれ以上増やさないために、まずは荷造り前にしっかりと必要なもの一覧のチェックリストを作成することをお勧めいたします。ヒルクライムイベントに限らず自転車のイベントは登山に通ずる部分があると思っておりまして、時にサバイバル能力が問われるシーンがあると思います。万が一の事故の際に、もちろん大会運営側で救護の準備はあると思いますが1万人規模のイベントですぐに助けが来るかどうか、と考えるとファーストエイドキットなどは持参したいアイテムだと思います。こんな感じで実際のイベントをイメージしながら持ち物を考えるのもまた大会参加の楽しみになると思います。

 

簡単ですが、参加にあたってのコツををご紹介させていただきました。少しでもご参加を検討されている皆様の参考になれば幸いです。

 

 

末尾に私のイベント参加レポートを簡単にご紹介したいと思います。

今回は青山店のロードバイクスクールでレッスンをさせていただいているお客様が初参加をされるとのことで、サポート役も兼ねて参加をいたしました。熱心にトレーニングに励まれており、ついつい応援したくなってしまいサポート役を買って出ることにしました。Pedalist横浜店のお客様も一緒に参加されており、やはり同じジャージでのイベント参加はいいものだなと、ここ数年のコロナ禍が嘘のような盛り上がりを見せる中でのスタート。個人的には4年ぶりくらいの参加となりました。

 

バイクは愛車のドグマF10のリムブレーキタイプで参加いたしました。タイムを狙っての出走ではありませんので、下のブレーキの安定感を狙って、シャマルミレのアルミホイールを装備いたしました。といってもこの状態でボトル、ツールキットレスで6kg台と充分に軽量バイクなのですが。

シートポストと、バーテープは直前に開催されていたジロデイタリアリスペクトでピンクカラーのパーツを用意しました。BOBカラーはこんな感じで色遊びできるところも気に入っております。

ゴール地点の5号目まで連なるロードバイクのトレインは圧巻で、皆様それぞれに参加のテーマがあると思いますが、同じ目標に向かって全員が走っていると思うと、スポーツバイク業界に携われて幸せだなと感じるひとときでもあります。

様々なメーカーのバイクが走っておりますが、やはりピナレロのフレームはとても目立ちます。なじみのお客様と遭遇することもあり、お邪魔にならない範囲でお声替えさせていただきながらゴールを目指しました。

スクール生の方の目標はズバリ完走!ということで後半何度か休憩を交えながらも無事ゴールラインを通過し目標達成のお手伝いをすることができました。苦労して登ってきた分喜びもひとしおですね。

ゴール後は手早く下山具を回収し、着替えたのちに30分のダウンヒルへ。太ったわけではなく、気圧のせいで顔もパンパンでした。ピナレロの特徴の一つでもあるダウンヒルの安定感を楽しむには充分すぎるくらいのスバルラインの下り坂。思った通りのラインで不安なく走行できる安定感はライダーに余裕をもたらしてくれると思います。

今回は前日出発前は台風の影響もあり、高速道路が一部通行止めになるなど、大会の開催自体が危ぶまれましたが、現地に到着してしまえば両日好天に恵まれ最高のヒルクライム日よりとなりました。

参加するたびに思いますが、運営の皆様のご尽力のおかげで富士山を不安なく堪能することができるフジヒルはやはり日本一のサイクルイベントだなと、また再確認した1日となりました。

 

 

ピナレロショップ青山の福本でした。