長引くコロナウイルスの影響により、2年連続の中止を余儀なくされた「グランフォンドピナレロ八ヶ岳」が、10月2日(日)、3年ぶりに復活開催!
大会当日は天候に恵まれ、広がる青空の下、山梨県北杜市・八ヶ岳南麓のコースを約800人のサイクリストが出走しました。今回は近年盛り上がりを見せる「グラベルロード」を存分に楽しむことが可能な「グラベルフォンド」という新種目も登場しました。

ピナレロショップ青山の開店以来、初の開催となって本大会に店長の福本が参加させていただきましたのでレポートをアップいたします。来年以降ご参加される参加者の皆様のご参考になりますと幸いです。

☆グランフォンドピナレロ八ヶ岳公式ページはこちらより⇒ https://gf-yatsugatake.jp/

■グランフォンドとは

イタリア語で”長い距離を移動する”という意味で自転車の盛んなイタリアではロングライドの自転車イベントを指します。過去のグランフォンド八ヶ岳のイベントでは「メディオフォンド」(中間の距離設定のコース)や「グルメフォンド」(現地のグルメを存分に味わいながらサイクリング)などカテゴリ分けがされていた時もありました。

 

■大会の特徴について

全長105km、獲得標高は2,200m強。国内屈指の山岳コースとして知られているのが本大会の特徴です。距離の105kmはある程度ロードバイクに慣れていらっしゃる方でしたら無難な距離ですが、獲得標高2,200mは簡単に走破できるプロフィールではありません。例えば「東京ヒルクライムHINOHARAステージ」のコースでもある「都民の森」で約1,000m、関東近郊のヒルクライムスポットとして有名な「ヤビツ峠(表側)」で700m、日本一の参加者数を誇る「富士ヒルクライム(スバルライン)」で約1,200mとなっており、これらのコースを走破された経験のある方でしたらその過酷さがイメージしやすいのではないでしょうか。

また、総距離に対してエイドステーション(休憩所)が全部で9カ所と多く設置されているのもうれしいポイントで、例えば脚力差があるグループでも各エイドステーションで待ち合わせしやすく、離れてしまっても一緒に走っている感覚が得られやすいのも特徴の一つです。

最後になんといっても、「ピナレロ」の冠がついたイベントですので、全国各地からピナレロオーナー様が参加されるため、様々なピナレロバイクを見られるのもピナレロファンにとってはたまらない光景かもしれません。

 

■会場へのアクセスについて

グランフォンドピナレロ八ヶ岳の会場となる山梨県北杜市は東京都内から、車で高速道路を使用し3時間ほど、電車でも新宿駅から受付会場の最寄り駅である「清里駅」まで3時間以内と都心からのアクセスが良いのも特徴の一つです。

 

■どんな方におすすめ?

先述したコースプロフィールのとおり、単なるファンライドととらえての参加は少しイメージが違ってしまうかもしれません。ロードバイクを購入後、10km、50km、100kmとクリアし、登り切るのに30分~1時間以上必要な山道も経験できた、という方の次なるチャレンジとして挑戦していただけるとちょうど良いハードルになるのではないかと思います。

脚試しにイベントには参加したいけど、競争したいわけではない。。

という方にはピッタリの催しです。

もちろんベテランライダーの方にとっても完走は簡単ではなく自分の脚力の確認の場として参加することに意義があるイベントだと思います。

 

 

■イベント受付は大会前日に

参加賞やゼッケンの受け取りなどの参加受付は大会の前日に行われます。今回はエントリー手続きを行ったファンライドから送付されるメールに添付されたQRコードを読み取る形での受付でした。因みに今回の参加賞は軽量で飲みやすさに定評のあるELITE FLYボトルが2本。イベント参加時に忘れやすいアイテムですし、ある意味消耗品でもありますのでこういったサイクリストに寄り添った景品は嬉しいですね。また、今どきのアイテムとして小分けになっている不織布マスクが同梱されており、感染症にも気を遣ったイベント開催が印象的でした。

他、受付会場では様々な催しがあり、サイクリングアイテムの展示なども行われます。

ピナレロの冠イベントということもあり、ピナレロの現行モデルがフルラインナップで展示されるのも圧巻でした。

特に発表されたばかりの「DOGMA F」2023年モデルの新色の展示がひときわ目を引いておりました。

他、DOGMA Fを含めたピナレロロードバイクの試乗会も開催されており、これからピナレロオーナーになってみたいなと考えていらっしゃる参加者の皆様が各種モデルの乗り味の違いを体感できるよい機会となっておりました。

 

■ファウストピナレロさんにも会えるチャンス

ピナレロ社代表ファウスト・ピナレロ氏も今回のイベントに合わせて来日されており、会場ではファンサービス満点で2ショット写真やサインなども快く引き受けてくれました。

また、イベントに立つだけではなく、この過酷なコースを実際に走って完走してしまう脚力も健在で、実際に走れるトップがいるからこそのピナレロバイクの完成度なんだ、ということを改めて実感した週末でもありました。

イベント当日に乗車するバイクを自らメンテナンスする姿も印象的でした。他STAFFには待たせられないこだわりを感じます。

 

大会の特徴や前日受付の様子を前編としてアップいたしました。

後編は大会当日の様子をお送りいたします。